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東京外国語大学であったイベントで、ラテンアメリカの不平等の現状について話す谷洋之・上智大学教授(右)と内山直子・東京外大准教授=2025年5月23日午後4時7分、東京都府中市の東京外国語大学、関口佳代子撮影
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 不平等の悪循環にあえぐラテンアメリカから日本が学べることは――。東京都府中市の東京外国語大学で23日、「日本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」と題したイベントが開かれた。学生など約10人が参加し、経済格差が広がるラテンアメリカの現状や影響について考えた。

 ラテンアメリカの経済格差と社会不安などを考察した「不平等のコスト」(ディエゴ・サンチェス・アンコチェア著、東京外国語大学出版会)の出版事業の一環で、訳者の谷洋之・上智大教授、内山直子・東京外大准教授が、本を参照しながら経済格差が再生産されている現実やポピュリズムの歴史について報告した。

「階級の固定化、日本でも起きている」

 谷さんは不平等と社会不安に…

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